アメリカの非住宅建築にみるインテリアのご紹介-アメリカ西海岸インテリア探訪Part4

皆さん、こんにちは。
クラージュプラスの上木崇大です。
弊社では、海外のトレンドや建築を学ぶために研修としてインテリア探訪をしております。
今回の研修を通して、皆さんに知ってもらいたい情報を全5部に分けて、ブログにて発信をしていきます。

Part01.インテリア市場のトレンドを感じる ブレントウッドのセールハウス
Part02.ハリウッドのインテリア業界の現在
Part03.徹底された世界観 フィリップ・ディクソン邸
Part04.非住宅建築にみるインテリア
Part05.お気に入りを品良く組み合わせたタイムレスな邸宅 ロデリック・ビーティ邸
Part06.インテリアから滲む個性と知性 靖子邸

今回は、『非住宅建築にみるインテリア』についてのお話です。
是非、楽しんでご覧ください。

リデザインという考え方 アップル タワーシアター

ハリウッド中心部のダウンタウンにある1927年に設計された劇場兼映画館を アップルストアとして再生された建物。

長年の煤や汚れでくすんでしまっていた豪華絢爛な内装を清掃と再塗装、 欠けて破損してしまっていた部分は当時の設計図や写真を参考に復元され、 竣工当時の様子が見事に復活しました。
ただ、元通りにするのではなく、天井のフラスコ画は明るい空の風景にしたり、 大理石のモール装飾の隙間を全館空調の吹き出し口として活用するなど、様々な新たな試みも施されています。

最新技術を発信し続けるアップルが100年近く昔の建物を再生させた面白い建物でした。

建築家とインテリアデザイナーの協働 コンラッド ロサンゼルス

昨年オープンしたばかりのコチラは、同じ建築家が手掛けたディズニーコンサートホールの 道路向かいに建つ全305室のホテルです。

エントランスはまだ工事中で、できたてのスイートルームとオーソドックスな 客室をそれぞれ見学させて貰いました。
フロントにすぐそばにあるレストランは、どこか民族的な雰囲気のある特徴的なタイルの床と テーブルが印象的な空間が広がり、バーカウンターは大きな磁器質素材が使われ透けて奥行きを感じさせる陶磁器特有の重量感がとても素敵でした。
客室は、オーク材の造作家具で纏められ、モノトーンの色彩計画の中に ホテルのイメージカラーのパキッとグリーンのラグが目を引きます。

家具はチークやチェリーのような中間色の木目も使われ、 民族的な雰囲気のタイルとの相性も良いように感じました。
造作家具の線の細いブラック塗装された金属フレームとオーク材の組み合わせは、 やはり綺麗に見えるなと再認識させられました。
本棚にはロサンゼルスにゆかりのある写真家の写真集や このホテルの建築設計を担ったフランク・ゲーリーの関連書籍などが置かれ上品で知的なデコレーションを感じることができました。
少し昔のモダンな建築物に反して、室内のコーディネートは今風の優しい色使いや、木目の暖かさ、障り心地の良さそうなファブリックやぽってりしたタイルの丸みなど有機的な設えになっていました。

 

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