徹底された世界観フィリップ・ディクソン邸のご紹介-アメリカ西海岸インテリア探訪Part3

皆さん、こんにちは。
クラージュプラスの上木崇大です。
弊社では、海外のトレンドや建築を学ぶために研修としてインテリア探訪をしております。
今回の研修を通して、皆さんに知ってもらいたい情報を全5部に分けて、ブログにて発信をしていきます。

Part01.インテリア市場のトレンドを感じる ブレントウッドのセールハウス
Part02.ハリウッドのインテリア業界の現在
Part03.徹底された世界観 フィリップ・ディクソン邸
Part04.非住宅建築にみるインテリア
Part05.お気に入りを品良く組み合わせたタイムレスな邸宅 ロデリック・ビーティ邸
Part06.インテリアから滲む個性と知性 靖子邸

今回は、『徹底された世界観 フィリップ・ディクソン邸』についてのお話です。
是非、楽しんでご覧ください。

可能な限りプラスチック製品を排除した空間づくり

1993年に建てられたツーバイフォー住宅。
写真家の巨匠、フィリップ・ディクソンの邸宅。 ボヘミアン・カルチャーの中心地として独自の世界を築き上げたカリフォルニア西部ベニスに建つ建物。

今なお彼が生活するこの住宅には、内装・住宅設備・家具・普段使用している日用品に至るまで可能な限りプラスチック製品が使われていません。
照明器具の配置も最小限に抑えられ、大きく設けられた天窓と複数個所に開けられた吹抜けによって室内の明るさを確保しています。

壁に取り付けられた小さな扉の奥にはスイッチが纏まとめられ、空調と換気の為に開けられた壁の穴にはオリジナルの金属格子が嵌め込まれていました。
建具はなく、通路を狭めて死角を作り緩やかに空間を区切ったり、天井から布を垂れ下げて目隠しとしたりしてプライバシー性の確保が図られていました。
人工物である建築物でありながら、できるだけ自然を感じられる そんな壮大なコンセプトが空間の細部までこだわることで成し遂げられた刺激的な空間でした。

メキシコの荒野を思わせる庭園風景

建物の外壁と一体化した高い塀でぐるりと囲まれた敷地の約半分が庭園となっています。
そこには、実際に彼が撮影で訪れたメキシコの荒野から持ち帰った植物たちが植えられていました。

母方に4分の1だけネイティブアメリカンの血を引く彼の原風景はメキシコの荒野にあるのだと教えてくれました。
整えられた庭園ではなく、まるで本当の荒野のように無秩序に植えられた植物たちからは野生の力強さすら感じました。
巨大な雨戸のような建具は引込み戸になっており 全開するとその存在が全く分からなくなり、 リビングやキッチンからこの素晴らしい庭園を存分に楽しむことが出来ます。

この建具はほぼ閉められることはないそうです。
建物と庭園の間には水路が引かれ、それが室内から見た庭園を少し遠い風景として認識させる効果があり空間の広がりの演出になっているように感じました。
この水路は、リビングとダイニングの間にもあり、飛び石で行き来する動線となっており 年間で20日程度しか雨が降らないカリフォルニアならではの動線計画となっていました。

見た目の心地よさ

世界各地を撮影で訪れた際に気に入り持ち帰った調度品がレイアウトされた空間には、 どこで寛いでも、その視界に入るすべてが彼好みの画角になっているように感じました。

写真家である彼の生活の場だからこそ、彼が見るシーンのどこを切り取っても彼らしい素晴らしい1枚の写真に収められるようにデコレーションされていました。
実際にこの家で数々のアパレルブランドの広告写真や彼自身の作品が撮影されてきました。

インテリアコーディネートを考える際、それぞれのインテリア同士の組み合わせに着目しがちですが、 そのインテリア、例えばチェアやソファに座って見える景色やコーディネートが素敵かどうかもその空間の心地よさのひとつの指針になると再認識させられました。

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