皆さん、こんにちは。
クラージュプラスの上木崇大です。
弊社では、海外のトレンドや建築を学ぶために研修としてインテリア探訪をしております。
今回の研修を通して、皆さんに知ってもらいたい情報を全5部に分けて、ブログにて発信をしていきます。
Part01.インテリア市場のトレンドを感じる ブレントウッドのセールハウス
Part02.ハリウッドのインテリア業界の現在
Part03.徹底された世界観 フィリップ・ディクソン邸
Part04.非住宅建築にみるインテリア
Part05.お気に入りを品良く組み合わせたタイムレスな邸宅 ロデリック・ビーティ邸
Part06.インテリアから滲む個性と知性 靖子邸
今回は、『ハリウッドのインテリア業界の現在』についてのお話です。
是非、楽しんでご覧ください。
空テナントが目立つ ラシエネガブルーバード通り
今回のツアーで滞在したルパークスイートホテルからすぐの大通り ラシエネガブルーバード通り。
ビバリーヒルズ、ハリウッド、ロサンゼルスをまたにかけるレストラン通りとして有名な通りなのですが、アンティークやオリジナル家具、ラグやカーテン等のファブリック、 バスタブ、水栓、キッチンなどの設備機器、照明などの路面店が多く目にとまりました。
ガイドの方に訪ねると、ビバリーヒルズやウェストハリウッドの豪邸を主戦場とするデコレーター (内装工事から家具コーディネートまで一貫して取りまとめるコーディネー)の利用するお店が 多く存在する通りでもあると言うことでした。
ただ、そんな通りを歩いていると、あちらこちらで空テナントの看板を目にしました。
コロナ以前は、ビバリーヒルズ、ベルエア、ブレントウッドといった都心から少し離れた利便性よりも周辺環境の良さが売りの高級住宅街を開発もしくは既存住宅をデコレートして販売するという従来の形が一般的で、そこに携わる職種の方々も多かったそうです。
コロナ以降、景気も後退し上記のような職種の方々の活躍の場も少しずつ移っていったといいます。
以前から問題視されていた郊外と都心部を結ぶ道路の渋滞による排ガス問題など、脱車社会にむけての流れも伴い 都心部に高層マンションが計画され若い富裕層はそちらに大きな関心を向けるようになりました。
それによって、デコレーターも都心部での仕事に切り替わってきているとのことでした。
ロスで一番旬なインテリアショップの旗艦店 レストレーションハードウェア
LAの流行の発信地としても有名なメルローズ通りにあるインテリアショップ。レストレーションハードウェアを訪れました。
3階建て+屋上の大きなビルが丸ごとインテリアショップになっていました。
ここでは、照明・家具・カーテン・ラグ、おおよそインテリアの全てを相談することが可能で大きなスケールの建物の中にそれぞれがシーンやシリーズ毎に展示されていました。
ここでも、1階から3階までの展示スペース全てがトレンドのアースカラーや質感豊かなファブリック、 大理石がダイナミック使われたダイニングテーブルなどインテリアのトレンドをしっかりと押さえたコーディネートになっており、 場所毎に異なるテイストで幅広いお客様に向けてというよりもトレンドの中で細かな差異を用意して提案する形が取られていました。
ラグやカーテンや張り地のサンプルも全て綺麗にアースカラーで纏められ、 カーテンにはサスティナブルな自然素材の麻系の物が、ラグや張り地には思わず触りたくなるような触り心地の良さそうな生地が取りそろえられていました。
屋上には、アウトドア家具が並べられガス式の暖炉が置かれていました。 コロナ下で家にいながら外にでて楽しむという考えはLAでも共通なのだと感じました。
ホテルで見つけた北欧デザイン
アパートを改装したルパークスイートホテルでは、それぞれの客室にキッチンが備え付けられています。
全室50㎡以上のスイートルームというのが特徴で、レストランや屋上にはテニスコートやプールも完備されていました。
2名1部屋での滞在となった今回は、同じツアーに2度目の参加という男性とご一緒させて頂きました。
コロナを機に中止されていたこのツアーの、コロナ前最後の3年前のツアーも同じホテルだった言うことで、その方に3年前のお部屋の写真を見せて頂きました。
コロナ中に改装工事が行われたようで、コロナ前は同じモノトーンのカラーコーディネートですが少し男性的でインダストリアルな雰囲気の強いコーディネートでしたが、現在は、もう少し優しい印象となっていてインテリアの流行の変遷を感じました。
1階のフロント前には狭めではありますが、ソファやラウンジチェアが置かれた空間が設けられています。
そこに、フィンユールのNo.45チェアやウェグナーのシャルチェアといった北欧モダンデザインの巨匠達の椅子が置かれていました。
チェックインの際に気が付いた時は、見知ったデザインに嬉しくなってしまい色々な角度からのぞき込むように観察してしまいました。
フィンユールのチェアは恐らくヴィンテージ品を革の張り替えをして修理した物だと思われますが、 ウェグナーのシェルチェアはリプロダクト品かもしれないなぁと思い少し寂しい気持ちになりました。
ただ、カリフォルニアの地でも北欧デザインが愛されている現場を目撃できて感動してしまいました。
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