ブレントウッドのセールハウスのご紹介-アメリカ西海岸インテリア探訪Part1

皆さん、こんにちは。
クラージュプラスの上木崇大です。
弊社では、海外のトレンドや建築を学ぶために研修としてインテリア探訪をしております。
今回の研修を通して、皆さんに知ってもらいたい情報を全5部に分けて、ブログにて発信をしていきます。

Part01.インテリア市場のトレンドを感じる ブレントウッドのセールハウス
Part02.ハリウッドのインテリア業界の現在
Part03.徹底された世界観 フィリップ・ディクソン邸
Part04.非住宅建築にみるインテリア
Part05.お気に入りを品良く組み合わせたタイムレスな邸宅 ロデリック・ビーティ邸
Part06.インテリアから滲む個性と知性 靖子邸

今回は、『インテリア市場のトレンドを感じる ブレントウッドのセールハウス』についてのお話です。
是非、楽しんでご覧ください。

約28.5億円の住宅

ウエストハリウッドの超高級住宅街「3B」ビバリーヒルズ、ベルエア、ブレントウッド。
そんなブレントウッドのカントリークラブからすぐ近くに建つ昨年から売り出し中のセールハウス。
約367坪の敷地に地階付き2階建ての住宅(7ベッドルーム、10バスルーム)とゲストハウスが1棟、テニスコートとプール、インナーガレージが付いているというスケールの大きな家でした。
ハリウッドでは、こういった高級な中古物件をデコレーション(改装工事+インテリアコーディネート)して 販売するという形が多いそうです。
住宅の建築工事の内容と家具のコーディネート、職種の観点から日本では分業して考えられる事が多いですが同じ空間を作り上げるうえで切っても切り離せないこの2つをアメリカではデコレーターと呼ばれる職業の方が一括で行っています。
これは、とても合理的な考え方だなと以前から考えていたのですが、こちらの物件を見てより強くその念に駆られました。

トレンドのお手本のようなコーディネート

室内の目に入る全ての木部は、オーク材の木目を残したホワイト塗装か木目を潰したホワイト塗装で統一され、 使用されているファブリックもホワイトや優しいベージュといった穏やかなカラーでまとめられていました。

クールなグレーや、衛生的な印象のホワイトを基調としたこれまでのトレンドからこれから来ると予想されているより温かみのあるアースカラーへの変遷が感じられました。
また、ソファやダイニングチェア、ベッドウェアには、 トレンドのブークレのような思わず触りたくなるようなリッチなテクスチャのファブリックが採用されていました。
昨年末に改装工事を終えたばかりの本物件は、 インテリアのトレンドを抑えた教科書のようなコーディネートになっており、 とても勉強になりました。

 

理想をカタチにする為に

置いてある家具だけでなく、キッチンや造作の壁面収納、玄関から足を踏み入れて目にする形状は 一貫してどれも角のない優しい丸みを帯びたデザインで統一され、その素材もオークの木目が美しい白系統の塗装が施されていました。
コーディネートの際に意識する統一感という物を、チェアやテーブル、ソファなど家具の部分では合わせられるのですが、 建築の範疇に分けられてしまう、キッチンや壁面収納までは自由に選択したり造形することが難しいのが現状です。
しかし、同じ室内の要素なのですからキッチンや壁面収納に至るまで統一してデザインされている事が 調和や美しさに繋がるのは言うまでもありません。
そこで、この物件のように住宅設備もオリジナルでデザインするという考えが必要になってくるのだなと再認識させてくれました。

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