PP Møblerはこのエレガントなチェアの製造を1993年に引き継ぎました。ウェグナーが言う“ラウンドチェア”は、最も有名なデンマークのチェアです。すでに1年後にはヨハネス・ハンセン社にて生産が始まり、アメリカのデザイン・建築雑誌 ‘Interiors’ にも紹介されました。
これこそデンマークデザインが世界に躍進する出発点だったのです。しかしウェグナーのチェアに関する考えはバランスを崩すことなく、「このようなものはもう何百年も前につくれていたはずで、なんの新鮮味のないものだ」と様々な機会できわめて伝統的なウィンザーチェアの構造について話していました。
ウェグナーは1950年に発表されたPP503の張りぐるみの座面を作る一方で、PP501の編込の座面を1949年にデザインしました。PP Møblerでは、このチェアのいろいろな部分を改良してきたため、現在の製作期間のほうがより時間を要しています。
