建築を「理論」と「実体験」の両輪で捉える

私は高校1年生の頃から建築を学び始め、日々その奥深さと魅力に引き込まれてきました。中でも、機能性と美しさを両立させたモダニズム建築や、未来志向かつ柔軟な発想が息づくメタボリズム建築に強く惹かれています。特にル・コルビュジエの作品には、合理性の中に宿る人間らしさや空間の豊かさを感じ、私の建築観の原点となっています。この影響から、建築を単なる構造物ではなく、人の生活や社会と密接に関わる「生きた空間」として捉えるようになりました。

私は現在までに約100冊の建築関連書籍を所有し、古典的な理論書から最新の設計事例集まで幅広く読み込んできました。読書を通じて得た知識は、建築史や構造、意匠、都市計画など多方面にわたり、自分なりの視点や価値基準を築く土台となっています。また休日には自ら建築巡りを行い、名建築の意匠や空間構成を直接体感しています。紙面や写真だけではわからない光や風の入り方、素材の質感、人の動線などを現地で感じ取ることで、より立体的な理解を深めています。

これまでの学びと経験から、私は建築を「理論」と「実体験」の両輪で捉えることを大切にしています。書籍での知識習得は理論的な裏付けを、現地訪問は感覚的・情緒的な理解を与えてくれます。この二つのアプローチを組み合わせることで、単なる知識の習得にとどまらず、「なぜその形や構造が生まれたのか」「その空間が人々にどのような感情や行動を促すのか」を多角的に分析できるようになりました。

「お客様と共に創り上げる、私にしかできない建築」を実現すること

私の目標は、これまで培ってきた知識と感性を活かし、「お客様と共に創り上げる、私にしか出来ない建築」を実現することです。それは、単に奇抜さや独創性を追求するのではなく、お客様の暮らしに応える空間をご提案することだと考えています。モダニズムやメタボリズムから学んだ合理性・柔軟性・未来志向を基盤に、人間らしさや心地よさを大切にしながら、お客様一人ひとりの思いや価値観を丁寧にくみ取り、唯一無二の建築を形にしていきたいと思います。