アルバイトをする機会があって、その時に建築・設計の仕事に出会いました。図面に収められた内容が、実際に人が暮らす立体的な建物として立ち上がっていく様は、本当に面白く、興味を惹かれました。
そこから建築関係の学校へ進み、建築業界で就職して30年超。一戸建てやマンションといった住宅はもちろん、医院などの商業建設・インテリア提案も数多くこなしながら、長年、建築の仕事に携わってきました。
大事にしているのは、洗練されたデザイン性を保ちながらも、暮らしやすい空間づくりです。
住まい手の皆様がどのような暮らしをされていて、どのようなスタイルを好まれているのか、またその家でどんな風に過ごしたいと考えておられるのか。まずはお客様のお話をじっくり伺うところから始めます。
使い勝手やデザインの好みはまさに千差万別。住む人の数だけ理想の空間像は存在します。ご家族構成やご希望の広さなどの基本情報はもちろん、趣味や休日の過ごし方、好きなスポーツのお話など、雑談にも見えるような会話の中から、その人にとっての「使いやすさ」、本当に実現したい空間イメージがどんなものか探っていきます。
そしてもう一つ大切にしているのが、
自分の中に常に新しい情報をインプットしていくことです。
建築の技術やスタイルも、時代を追って進化を続けています。そんな変化の激しいなかでも、新商品や新しいスタイルもしっかり自分の引き出しに収めておくことで、ご提案のヒントになることもあります。
さらに今はＳＮＳ全盛の時代ですから、お客様ご自身もさまざまな情報を得て、イメージを膨らませていらっしゃいます。だからこそ、ありきたりのデザインではつまらない。お客様の想像の「斜め上」を行ってこそ、私たちの仕事に大きな意義が生まれると思っています。
新しいものだけでなく、すでに世に出ている建築関連の本を購入しては改めて眺めることもあります。一見、建築に関係ないようなことでも、お客様とお話を進める中でカギとなっていく話題もあります。お客さまと会話を重ねる中で、そんなさまざまな引き出しがうまく開いて、「斜め上」のご提案が出来ればと思います。
これからも、よい住まいを長く使い続けていただけるよう、暮らしやすい空間づくりのお手伝いをしていきたい。そんな思いで日々お客様に向き合っています。ですからまずはお気軽に、みなさんのこと、住まいへの思いや理想の暮らしのイメージなど、お話しできればと思います。「こんなことできないかな」「こういうの見つけたんだけどどう思う？」
そんな打ち合わせを重ねて、お客様それぞれの理想の住まいを一緒に考えていけたらうれしいです。