3WAY-3STEP 白い古民家

3WAY-3STEP 白い古民家

設計:青木 茂
施工:石橋 謙司
コーディネート:上木 浩二

REQUEST
お祖父様が素材にこだわって建てた築50年超の日本家屋の母家を、建て替えるか、リフォームするかというご相談から始まりました。お父様が急死され、離れに一人暮らしとなり落胆するお母様を気遣い、隣の空き家になっていた母家で互いに安心して暮らしたい。母家は、建物は大きいけれど日々の生活ゾーンが狭い、現代の家族には生活し難い間取り、そして、寒い、暗い、という悩み。家を継いでほしいという願い。様々な思いが一進一退を繰り返して悩み抜いた結論がリフォームでした。安心して長く住めるよう家の構造を強化し、日々を安全で楽しく暮らせるように大きな段差を上がりやすく解消し、若夫婦の好みのバーガンディ色が似合う白い洋風なイメージにしてほしい。という要望でした。

POINT
古き良き建築を活かしながら、縁側、和室以外の内外観は、古民家としては大胆にオフホワイトをベースに、アクセントラグとワーキングスペースの壁をバーガンディ色でコーディネート。伊達二階の小屋裏を吹き抜けとして一体の空間とし、さらにハイサンドライトを設けて自然光を取り入れて開放感のある明るい空間にしました。LDKは、お母様の住む離れにも近く、日当たりの良い南東の角に配置。構造的に外せない柱は見せる丸柱に取替えて意匠と動線を向上させました。玄関ホールの高い段差は上がりやすい3段の美しい曲線の段差へ。LDKとウォークインクローゼ、広縁への3方向への動線を確保しました。和室と広縁は、親戚が集まっての法要等を考慮して、庭を愛でる配置のまま小さくして既設を活かしました。

Coordinete ITEM

Sofa:RELAXING estic
Rug:Gabbeh
TV Board:PLUS40
Kitchen:Su:iji WOODONE
Chair:CH24 CarlHansen&Son
Pendant:AP40031L KOIZUMI
室内窓:MOKUサッシ WOODONE
建具:ソフトアート WOODONE